能登はいらんかいね
1990年5月9日発売の7枚目のシングル
作詞:岸本克己 作曲:猪俣公章
カップリングは「浜っ娘一代」
作詞者の岸本克己は公開された他の作品がないため素性が不明である。
抒情性にあふれる名曲であるが、坂本冬美自身はこの曲を苦手だと公言している。
「上手く唄えたためしがない」とは本人の弁である。
ブログ「冬美便り」でも反省の言葉が目立つ。
どこがまずいんだろうと思うのだが、本人の理想とは異なっておりまだまだのようだ。
確かに冒頭のこぶし回しは歌うたびに若干違いはあるものの、それは味だと思うのだが・・・・
2016年09月 No.275 「歌の手帖」で坂本冬美はインタビューに応えて「能登はいらんかいね」について語っている。
- 4作目のシングル「能登はいらんかいね」もヒットしましたね。
「難しい歌…私の歌の中でもナンバーワンくらいに難しいかも。デビユー4年日で、それまで勢いのある男歌を唄ってきた私に、しっとりした男歌…だから勢いだけで唄えなく
て、苦労しました。よくこんな難しい歌を、デビュー4年日の私に作ってくれたなあ、と(笑)」
- "能登はいらんかいね"という言葉の意味ですが、諸説あるようでして、冬美さん自身はどう解釈されていますか?
「この歌では故郷の能登に嫁に来てくれないか? つまりプロポーズの意味だと理解して唄っています」
- 作詞は岸元克己先生ですが、実はあの星野哲郎先生が補作に問わっていらっしやるとか?
「はい。マネージャーさんの話によると、"藤田まさと記念・新作歌謡詩コンクール"から選ばれた作品で、星野哲郎先生が補作をしてくださったそうです。でも〝私の名前は出
さなくて良いですよ″という星野先生の希望もありまして、先生のクレジットはないそうなんです」