ラブソングス（Love Songs）
「また君に恋してる」のヒットを契機に始まった坂本冬美の歌うラブソング集。
コンセプトは演歌歌手坂本冬美がこぶしを封印し日本のＪＰＯＰ、フォーク、歌謡曲を歌うというもの。
全６枚のアルバムが制作され、2015年11月に発売された６作目でこのシリーズもひとまず終了となった。
３作目を除きカバー曲集である。３作目は全曲オリジナルで構成された。
それぞれのアルバムにはテーマが設定されている。
１作目は坂本冬美に歌わせたいラブソング。２作目は冬をテーマにしたラブソング。３作目はすべてオリジナル曲で不倫のにおいもする大人のラブソング集。４作目は昭和の歌謡曲。５作目はフォークソング。そして６作目は1960年代に和製ポップスとして日本で流行した洋楽曲。
坂本冬美が歌うことによってこれまでメロディーにのって流れて行っていた詞の世界が改めて耳に残る。ディレクターからは力を入れないで３割、２割の力で歌うよう言われ、そこが難しかったと坂本冬美は語っている。そう聞くと軽いＢＧＭのようなアルバムかというと、実際はまったく逆であり、ＢＧＭとして聞き流すことができない、聞き入ってしまう作品に仕上がっている。
各曲のアレンジも工夫されていてすばらしい。聴き始めてすぐには何の曲かわからないアレンジを目標にしたという。
こんなに大切に歌ってくれると作詞、作曲をした先生方はうれしいのではないか。各作品に新しい命が再び吹き込まれたように感じる。
Love Songs シリーズの中から厳選した珠玉の12曲に、ボーナストラックを２曲追加したベストアルバム
2017年6月7日発売
2017年06月22日深夜25:30から放送されたbayfm Song of Japanで坂本冬美の「LOVE SONGS BEST」が特集された。
流れた曲は「また君に恋してる」「片想いでいい」「オリビアを聴きながら」「忘却」の4曲、その曲間に坂本自身のメッセージが流れるという構成。
以下、坂本冬美のメッセージの一部を書き起こし
最初のアルバムLove Songs のパート１ですね。そのときには「また君に恋してる」という歌の時もそうだったんですが、とにかくそれまでは熱唱するのは当たり前という歌唱法でしたので、抑えて歌うということが本当に自分にとっては大変だったことなんですね。ディレクターとホントに半分喧嘩をしながら、自分ではホントにストレスがたまるレコーディングだったんですが、それが１枚めからずーっと聴いていきますと、あっやっぱり最初は抑えているつもりでも、やっぱりこう自我といいますかね（笑）抑えきれないものが出ていたなーというような気がします。ですからパート１、パート２、パート３と、だんだんとディレクターの言ってることが理解できて、最終的には、６枚目にはまあ納得の行くアルバムになったのかなーなんていう風に思っております。
「オリビアを聴きながら」では
これは青春時代の大好きな曲だったわけですけども、この曲さりげなく英語が入ってるじゃないですか、さりげなくこの英語を歌わなきゃいけないって、こうちょっと英語の部分になると気負ってしまうんですね、基本的に私は演歌歌手ですので、滑舌がはっきりしてなければいけない、これ基本なんですね。でもこの英語を滑舌がはっきりした英語にしてしまうと、なんかこうオリビアのこの雰囲気、歌の雰囲気がちょっと崩れてしまうということで、あえてこの英語の部分はなんかレロレロした感じ（笑）わかります？レロレロした感じでちょっと歌ってみたんでけれども、ちょっとこうやはりこの・・・そういった意味ではこの英語の部分が意識した・・・ちょっとこう何ていうんでしょう・・・難しかった部分ですかね。そんなことを意識しないで聴いていただければ（笑）嬉しいなと思います。
「忘却」では
わぁーこれねぇー私大好きな曲なんですね。でもこれもホントに繊細なメロディで、私の苦手なファルセットがちょっと入ってるんですね。ここが1番神経使いました。ホントに苦手なんです！ファルセットが！なのでそこの部分を繊細に繊細に、心がけて歌ったんですけども、この歌を選んでいただいてちょっと嬉しかったりしますけども、ありがとうございました。
Love SongsシリーズのCD全6枚に9曲のライブ映像＆レアなインタビュー映像を収録したDVD1枚をセットにした全７枚組のスペシャル・プレミアムBOX
2017年12月6日発売
