本田美奈子
坂本冬美とは同じレコード会社（東芝EMI）で同じ年に生まれという縁から親しくなり、演歌界以外での貴重な友人だった。
本田美奈子はもともと演歌歌手志望であったが、事務所の関係からアイドル歌手としてデビュー。
アイドル時代からその歌唱力には定評があった。５枚目のシングル「1986年のマリリン」は爆発的なヒットとなった。
その後、女性だけのロックバンド「MINAKO with WILD CATS」を結成。デビュー曲は忌野清志郎が作曲を手がけた。
一時期演歌歌手としての活動も検討していたらしい。その時期にMUSIC FAIRで坂本冬美と共演し和服姿で「北の宿」を歌っている。
1990年ミュージカル「ミス・サイゴン」のオーディションでヒロインのキム役に選ばれ、その歌唱力、演技力は高く評価された。
それ以降、数多くのミュージカルに出演。
2005年急性骨髄性白血病にて他界（享年３８歳）。
2015年11月8日に放送されたＷＯＷＯＷライブ「本田美奈子． ＳＩＮＧ Ａ ＳＯＮＧ ～輝き続ける天使のつばさ～」で坂本冬美が本田美奈子について語っていた。
私いつも思うのは美奈子ちゃんは本当に魂で歌っていたような
世の中にはお上手な方が大勢いらっしゃると思いますが、プロの世界でも・・・でも果たして魂で歌っている人がどれだけいるんだろうって思った時に、まず最初に美奈子ちゃんの顔が浮かびますね、歌声が浮かびますよね・・・うん
初めて会ったのは
私がデビューして間もないころ
美奈子ちゃんのほうが、確か２年先輩かな
で、同じレコード会社で
私はお勤めをしてたんですが、デビューする前
美奈子ちゃんがデビューして、なんて若いのに色っぽい人なんだだろうって、歌唱力があって、という印象があったもんですから
初めて会ったら
本当に可愛らしくって
なんか色っぽいってイメージがまったくなく
なんて可愛いく、キュートな人なんだろうって言うのが第一印象で
同じ年の生まれなんですね、学年は私がひとつ上なんですけど
同じ年とおもえないくらい、妹のような可愛らしさを持っていて
ホントに最初の一回目から意気投合して
美奈子ちゃんがミュージカルやるといったら、私が見に行かせていただいたり
私がコンサートをやるといったら美奈子ちゃんが見に来てくれたり
その時に御飯を食べたり
そんな感じのお付き合いだったんですけど
（ロックバンド）
美奈子ちゃんの中に小悪魔的な要素があったじゃないですか
だからそれもありかなっていうのは
やっぱり可愛いいだけじゃなくて、ドキッとするような、ちょっと小悪魔的なところがあったから
そういうロックのカッコよさみたいなものも、はまっていたようにも思いますし
違和感はなかったですよね
私はホントに美奈子ちゃんは凄い人だなと思ってましたんで
あんな細い体であんなパワフルな
どこからそのエネルギーが出てくるんだろうと思うくらい力強くて
やっぱりミュージカルをいくつか拝見しましたけども
美奈子ちゃんだけミュージカルのところでおやりになっているミュジカルスターの方と、なんか雰囲気が違ったといいますか
あぁ美奈子ちゃんって凄いなぁって毎回見ながら
でもカーテンコールになるとまたニコニコしながら「（指差して）あそこにいる」って、「ここに冬美ちゃんいる」と思ったらお花投げてくれたり、手を振ってくれたり
共演の方に「冬美ちゃんあそこにいるよ」とやってくれたりですね
がらっと雰囲気が変わって
プロ意識というか
舞台に上がった時の美奈子ちゃんっていうのは凄いやっぱりオーラを感じましたし、毎回鳥肌がたちましたね
（クラシック歌手）
ただただすごくて尊敬しますね
やりたいと思っても、まず音域が
ね、歌唱力はもちろんのこと
だってクラシックですよ
何オクターブも出さなきゃいけないわけで、そんな簡単に出せるわけがなく
だからほんとにアイドルの時からお上手で、ミュージカルを経て
きっと見えないところでの努力っていうのはすごくあったと思いますよね
でもそれを見せませんけどね
見せないし、あの細い体からなんでそんなパワーがでてくるんだろうと
ただただ凄いなと尊敬の気持ちで見てましたけど
（本田美奈子は・・・）
そりゃ１０年前であれだけすごいんだから
もっともっとさらに豊かな表現力で歌っていたでしょうし
どこまで行っていたんだろうって・・・うーん・・・
1990年放送 MUSIC FAIR
2000年放送 フレンドパーク
2001年放送 鎌倉の旅
2011年09月15日放送のＴＢＳ「スパモク！！甦る昭和の歌姫伝説 華麗なる人生の光と影」
本田美奈子の七回忌に放送された番組。
病床で歌った幻の歌声「アメイジング・グレイス」が初公開された。
本田美奈子．さんの追悼イベント「２０１７ ＬＩＶＥ ＦＯＲ ＬＩＦＥ 『音楽彩』 ～本田美奈子．メモリアル～ 」が毎年開催されており、坂本冬美も数多く出演している。
2017年は11回目の開催で十三回忌に当たり、2017年11月3日、東京・日本橋三井ホールで行われた。
出演者は坂本冬美 / 松本伊代 / 早見優 / 中村あゆみ / 森口博子 / 工藤夕貴 / 華原朋美 / 知念里奈 / 高橋みなみ / ｍｅｇ / 蘭華 / ＨＩＤＥ－Ｃ / 激団ＨＩＧＵＣＨＩ / ＪＫｉｍ / 柴田智子 / 平原誠之 / 宮沢和史 / 他の皆さん。
冬美さんは宮沢和史さんと「花はただ咲く」、後半で「片想いでいい」「アマリア」の3曲を披露。
各社のWebニュースでも伝えられていました
東スポWeb 松本伊代 坂本冬美らと年齢談議「美奈子ちゃんは年取らなくていいな」より一部抜粋
本番前の囲み取材で、最初にコメントを求められた坂本が「年功序列でお願いしてもいいでしょうか」と言いだし、「だったら松本伊代さんからですね」と早見に振られた松本は「バレちゃうじゃない、年が…」とポツリ。すると、早見は「みなさん、バレてますよ」と突っ込み、絶妙な掛け合いが始まった。
特に年齢を気にしたのが坂本で「伊代さんが今、『美奈子ちゃんがお元気だったら私ぐらいかしら？』っておっしゃいましたが、ちょうど私と同じ年でございまして。見えないと思うんですけども、伊代さん、優さんより私は年下でございます」とキッパリ。早見から「『冬美ちゃん』って呼んでいいんですね？」と言われると「『冬美』でもいいくらい」と答えると、初参加の工藤夕貴（４６）からは「さっきからずっとコレ続いてますね」と暴露される始末だ。
それでも坂本は、早見と松本を「子供のころから見ていたアイドルの先輩方」とし、「美奈子ちゃんももちろんそうです。貫禄あるかもしれませんが、私がキャリアから言ったらホントに若い方」と“年下”を強烈にアピールした。
一方、早見が「毎年、美奈子ちゃんの映像とかが流れるんですけど、美奈子ちゃんは全然変わらないので、ちょっと伊代ちゃんと私も変わらない気分で舞台に立たせていただいてる」と語ると、松本は「冬美ちゃんも言うけど『（美奈子ちゃんは）年取らなくていいな』ってね。かわいい写真のままでいるのも、ちょっとうらやましい」と本音をポロリ。
すると坂本は「きっと５０歳でもあのまんまだったんだろうな」と目を細め、「天使のような、かわいらしい、でも日本酒をおいしそうに飲んで…。今日なんかも、ここに来る前に（会場の下で）日本酒かなんかのフェアやってましたでしょ。ですからきっと、ここにたどり着くまで結構いい気分で美奈子ちゃん、飲んでんじゃないか」と本田さんがお酒好きだったことを明かした。
そして坂本は「１２年という長い月日を、自分たちの年を重ねたことによって“あ、そんなにたったんだ”って実感するぐらいで、（美奈子ちゃんが）いつもそばにいてくれるような、そんな気持ちでおります」と語り、年齢談議をうまくまとめた。
コンサートの様子が翌4日のフジテレビ「めざましどようび」で少しだけ紹介されていた。
2019年1月24日に放送されたフジテレビ「直撃！シンソウ坂上」は本田美奈子．さんを特集
生前親しかった坂本冬美さんがお母様と一緒に生前の本田美奈子．さんを語ってました
毎年開催されている「LIVE FOR LIFE 音楽彩」には可能な限り参加し、ご家族の皆さんとも親交を続けている冬美さん
美奈子さんの闘病生活はこれまでも聞いていますが、壮絶な中で笑顔を絶やさない美奈子さんの心情が綴られたノート・・・お母様がそのノートを見ることができないという気持ちが辛いです(T_T)
「魂の歌声」と語る冬美さん
