二葉百合子



坂本冬美の師匠であり恩人である。

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二葉百合子は2011年3月6日NHKホールでの最終公演で引退した。芸歴77年であった。その後は後進の育成に携わっている。
芸能界でも坂本冬美、原田悠里、藤あや子、石原詢子、島津亜矢が教えを受けており、自らを二葉ファミリーと呼び食事会などを行い親しくしている。他にも石川さゆり、湯原昌幸などが師事している。

休業中、故郷和歌山の実家で歌を歌うこともなく無為に過ごしていたある日、TV番組で二葉百合子65周年記念リサイタルの模様が放送されていた。その時、それまでなんども聞いてきた二葉百合子が歌う「岸壁の母」に衝撃を受けたそうだ。
二葉百合子の70歳を過ぎてもなお力強い歌声に、たかだか15年の歌手人生で挫折しようとしている自分が不甲斐なく思え、もう一度一から歌をやり直したいと、二葉百合子宛てに手紙を書いた。

手紙を受け取った二葉百合子から「すぐいらっしゃい!」と連絡があり、二葉のもとに飛んで行ったそうである。
二葉百合子と対面した坂本冬美は、二葉百合子から「あなたも歌の壁にぶつかったのね」と言われた。「あなたも」という言葉を聞いて、「先生もですか?」と聞き返したそうだ。「何度も何度も壁にぶつかり、それを乗り越えてきた」と語る二葉百合子の言葉に坂本冬美もふたたび立ち上がる決意をしたのである。
その後、一から浪曲の発声練習から始め、毎日毎日のどがかれるまで練習を積み重ねていった。この間、しばらくは藤あや子宅に居候していたようである。

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二葉百合子に浪曲の稽古をつけてもらいなんとか声がでるようになり、稽古の帰りに車を運転しながら「夜桜お七」の「さくら」のフレーズを口ずさんだ時、「声が届いた」感じがつかめて復帰を決心したそうである。

引退した二葉百合子から「岸壁の母」を歌って欲しいという提案された。「上手く歌わなくていい!あなたより上手く歌う人は大勢います。でも、上手く歌わなくていい、あなたはきっと心でこの歌を唄い継いでくれる。私はそれを信じています!」という二葉百合子の言葉に坂本冬美は歌い継いでいく覚悟を決めた。

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2015年13日と20日にABC(朝日放送)で放送された「ザッツ・エンカ・テイメント~ちょっと唄っていいかしら?~」で坂本冬美に宛てた、二葉百合子からの手紙が紹介された

冬美さん
貴女が私の家に来てから、もう十三年過ぎましたね。
その日からあなたの優しさは全然変わっていないのが嬉しいです。
十三年間、現在でも朝十時になると、電話を呉れました。一日も欠かさず・・・
私も七十七年間芸能生活を続け、引退して約四年。
今考えると、平坦な道ばかりでは無かった。嫌なこと、失望するようなことが、多かったと思います。
でも十三年間、毎朝の電話の貴女の声で、どれだけ心を震いたたされたことか・・・元気づけられたことか・・・感謝しています。
貴女が、今は亡き猪俣先生を敬い、天国のお父さんを慕い、お元気なお母さんを愛し、ご家族を慈しむ日々が、そのこころが、貴女の歌声となって、聞く人の心を打つのだと思います。
芸はこころ・・・心の修行が総てだと、毎日を戒めて芸能生活を送ってきました。引退後も同じです。
冬美さん
芸に終着駅はありません。
完成もありません。
芸は苦しむことです。そのために心の修行を続づけることです。
大きく、大きく、冬美さんの世界を作り続けて下さい。
私は元気。
まだまだ頑張れます。貴女の成長する姿を見ながら・・・・。
二葉百合子
坂本冬美さんへ


「根付」

坂本冬美は歌うとき帯の右後ろ側に根付をつけている。これは復帰の時に二葉百合子がが自身お守りとして持っていたものを譲ってもらったものだそうだ。お守りとして歌うときは毎回身につけたいため、目立ちにくい帯の後ろの方にちょこっと付けさせてもらっているということである。
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2018年05月04日に放送されたテレビ朝日「決定版!これが日本の名曲だ!」
引退されている二葉百合子が一夜限りの復活!
「岸壁の母」を披露した
その歌声にスタジオの皆さんが涙

番組最後に二葉先生から坂本冬美に長編「岸壁の母」のLP盤が手渡された
坂本冬美に「岸壁の母」を歌い継いで欲しいと!

この「岸壁の母」は30分近くある長編歌謡浪曲
このLPは片面が「岸壁の母、裏面が「父ちゃんのポーが聞こえる」で2曲しか入ってない!

今坂本冬美が歌っているバージョン「岸壁の母 ~歌謡節「母の叫び」~」が15分くらいなのでその倍の長さである
以前坂本冬美が「もっと長いのがあるんです」と言っていたことがあるが、この長編をさしていたらしい

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